現在のところ名称未定
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DATE: 2009/09/08(火)   CATEGORY: かもかてSS
切り貼り

おはよござます。

エロ文士が「寝て起きたら冥土の土産に名称未定様の18禁があることを期待して寝ますよ」と言っていたのでキットにする予定のやつ部分的に出しときます。
ヴァイル憎悪Aでレハト(男)×ヴァイル(女)。
男ヴァイルでも攻め女ヴァイルでもなくてアレですが、いかんせんこれしか書きあがってないので。
四パターンのうち一番か二番くらいには鬱ルートの予定です。
15禁と18禁の差は「行為に違法性があるかどうか」で分けてますのでエロいかどうかは知らんです。

犯罪に類する性描写を含みます。十八歳未満の方はご遠慮下さい。



神殿のやつ
神のなんとかかんとか、その姿はどちらでしたか?

・選択肢
男/女

アネキウス様の加護があらんことを……


BGM雨か何か


*レハトが男を選択した場合


継承の儀から、数か月が過ぎた。
陛下。
レハト陛下。
その快い敬称で呼ばれることにも、もう慣れた。
篭りのためランテ領へと向かったヴァイルがその途中で失踪したという知らせは当初城を暗雲のように駆け巡ったが、それももう絶えて久しい。
誰かに攫われたか、自分の意思で逃げたか。
捜索が始まった頃こそ攫われた目算が高いとリリアノも言っていたが、いつまでたってもヴァイルの存在を大義名分にした反逆の兆しがないことから、次第にもう一人の王候補に負けたのが余程悔しくて自棄になったのだろうという意見が多数になっていた。
ヴァイルは見つからない。
どこを探しても、もう見つからない。
居場所を知るのは、ただ神であるアネキウスと私のみ。
そして神は決してヴァイルの存在を語りは、しない。

見上げる。
露台から見た空は

・選択肢
月が出ている/雨が降っている


*雨

雨が降っていた。
次第に勢いを増す雨に濡れないよう部屋に戻り、窓を閉めると、燭台の明かりばかりが部屋を照らしていた。
淀んだ空気の向こう、寝台の隅にうずくまる人影を認め、口元がひとりでに笑みを浮かべる。
ヴァイル、と呼びかけると、ヴァイルはちらりとこちらを見やったが、その視線は再び何もない床の上をはかなく彷徨った。

「俺のこと嫌ってるのに何でそんなしょっちゅう来んの。あんたきっと俺の顔も見たくないだろうって思ったからランテに行くことにしたのに、何で攫ってまた城に連れてくんの。どうせ伯母さんは知らないんでしょ。来ないで。ほっといてよ、俺のことなんか」

わざわざ忙しい政務の間を縫って会いに来たのに、放っておくはずもない。
私はヴァイルの言葉を無視して寝台に近づき、その傍に腰かけた。
何度拒絶されたとて、私の思いは変わりはしない。

愛している。

「やだよ、やだ、こっち来ないで、どっか行って!」

顔を寄せると、ヴァイルは怯えた様子で壁に体を押し付け、私を見まいとするかのように俯いた。
胸にきつく抱いたその細い左手を引きはがし、自らの右手と誓いの形に組ませると、聖句はすらすらと口をついて出てくる。

――天におわします我らが父母たるアネキウス。
――我らここに祈り、証を立てる。

さぁ、約束しよう。何度でも、何度でも。

聖句を唱え終わったその舌で、そのまま優しく耳を食んでやる。
血の気を失った頬にかかる髪は以前よりもずっと伸びて、肩を覆うほどだ。
指で掻き上げ、もう片方の手はそっと服の下に忍ばせて、裾から這い上がって胸に触れると、びくりと反応があり、ヴァイルは眉根を寄せて私を見上げた。

「……レハト、これどうしてもしないといけないこと? 今日だけはやめとくとか……っ、あ、痛!」

ちょうど掌に収まる大きさなのが嬉しくて、胸を下から強く掴む。
未分化の体も好きだったが、この柔らかさはまた別の陶酔感を私に与えてくれる。
私の腕の中にある、この小柄な体が愛しくてたまらない。

「やだ、こんなのもうやだ……誰か……伯母さん……タナッセ、ユリリエ……誰か……!」

未分化のまま無理やり女にされた時の恐怖がまだ抜けないのか、まだ何もしていないのにその声には早くも涙が混じり始める。
次々と来てくれもしない人の名を呼んで、だが彼女のそんな孤独と弱さを、私は愛している。
誰かが傍にいてくれないといつも不安で、いい子の振りをして、得られないと知っていてなお奇跡が起きるのを、誰かが生涯を誓ってくれるのを待っている、そんな弱さ。

……後悔と苛立ちとに、心のどこかがわずか軋んだ。
あの時、波の音だけが聞こえたあの夕暮れ、湖の上で、私はヴァイルの弱さに応えることなくただ黙っていた。
どうしようもなかった。昔の私は無力だったのだ。
いかに印持ちといえど、畢竟数ヶ月前に連れてこられた田舎者に過ぎない私など、湖に漂う病葉のようなものに過ぎなかった。
貴族たちが城の一員と認めなければ、リリアノが一言言いさえすれば、最初からいなかったかのように捨てられ殺される、私はそういう存在でしかなかった。
誓う方が、逆に不実だった。

……今度は痛くないよう、優しく胸を撫で回しながら少しずつ脱がせてゆく。
燭台の光がお互いの身に深く影を刻む中で、ゆっくりと重なり合う。
ヴァイルは体を硬くしてあらぬ方向を見つめていたが、舌で体を探ってやると、声にならない吐息を洩らして頭を振った。

口付ける。
胸元に。鎖骨に。手首に。頬に。唇に。
力が欲しかった。誰にも約束を邪魔されないように、誰にも負けない力が欲しかった。
なぜ分かってくれない?
ヴァイルと永遠を誓うために、私は王になろうとしたのに。
誰にも邪魔はさせない。拒むことなど、許さない。

「やめて、レハト、やだって言ってるのに、っ、ああ……!」

言葉こそ焦燥に満ちたものだったが、足を抱えて細い腰をゆっくりと貫くと、ヴァイルは完全に大人しくなって、ぐったりと私に身を預けた。
中は快感に濡れそぼっているとは言い難いが、どうせいつもこんなものだ。
構わずもっと深く沈め、かき回し、私だけ快感を味わう。
奥を突かれる度に薄く開いた唇からこぼれるかすれた声が、今更ながらに彼女が女なのだということを私に強く感じさせ、知らず腕に力がこもる。
私のものだ。ランテになど行かせはしない。
決して逃がさない、永遠に離しはしない。一生私が守ってあげる。
ずっと二人で寄り添って生きてゆく、それはかつて夕暮れの湖上でヴァイル自身が望んだことでもあるのだから。

だが角度を変えようと抱き起した時にちらりとヴァイルの顔を見やると、大きく見開かれた虚ろな瞳は、形容しがたい何かに滲んでいた。
出すよ、とだけ囁いて動きを速める。
言葉の意味に気づいて我に返ったのか、顔を凍りつかせたヴァイルの唇に自らのそれを重ねて、征服感と共に、ねじ込んで、押さえつけて、一番深いところで、吐き出してやる。

目を伏せたヴァイルの頬に透明なものが一筋、燭台の明かりにつと美しく煌めいて落ちた。



身支度をして立ち上がる。
ヴァイルは衣服を着ようともせず、腹を抱いてうずくまったまま身じろぎもしない。
あの頃果たせなかった約束は、今ならば永遠に誓えるというのに、なのにあの日々は、あの感情は、あの一瞬はもう戻りはしないのか。
ずっと傍にいるよと囁いて与えた帰り際の口付けは、過ぎ去ってもう変えられない過去の似姿だった。

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